RYOKO SHIMOMURA
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親も人間です。感情があります。子どもの行動に困ったり、心配のあまり子どもに怒りを発することもあります。子どもの言葉に傷つくことだってあります。
親業では、親のその自然な感情をまっすぐに見つめて、それを正直に表現していきましょう・・・と勧めています。わたしメッセージは相手を傷つけることなく、親のほんとうの気持ちを伝えるメッセージです。
これまでは
「あなたは何てだらしないの!」
「あなたはどうしてお母さんに心配ばかりかけるの!」
「あなたはお母さんにひどいこと言うのね。冷たい子!」
のように主語を"あなた“にして一生懸命言ってきませんでしたか。自分が問題を抱えているのに相手について語ったのでは、お母さんの本当の気持ちが伝わらない上に、子どもを傷つけ、追い込み、自信を失わせてしまいます。こういうコミュニケーションを親業ではあなたメッセージといい、親子関係が壊れやすい対応です。こうして壊れていくのです。
いくら親子であっても相手について語る権利はないのです。しかし、自分の気持ちを語る権利はあります。"だらしない”と言う権利はありませんが「お母さんね、あなたがここに横になってるとお掃除できなくて困るのよ」と言う権利はあるのです。“心配をかける子ね!”と言う権利はありませんが「あなたがいつもの時間に帰らないととても心配なんだよ」という権利はあります。また“あなたって冷たい子!”という権利はありませんが「くそばばあ!と言われて何だか傷ついたな」という権利はあるのです。これらを非受容のわたしメッセージと言います。
親業ではこのように親が問題を抱えたときも正直に働きかけていく効果的なコミュニケーションを学習します。一方子どもが問題を抱えたときは能動的な聞き方という効果的なかかわり方も学びます。
子どもの成長を願いながら一生懸命関わっているのになぜ子どもを追い込んでしまうんだろう・・・そんな疑問に親業はみごとに答えていきます。子育てにおけるほんとうの自信を育てます。他の子どもと比べることなく世界にたった一つの大切な個性を自信をもって伸ばし育てていきます。